ChatGPTやMidjourneyをいざ使いたい!と思っても、まず真っ先につまずいてしまうのが「プロンプトの作り方」ではないでしょうか?
について詳しく解説していきます。
AIのプロンプトとは?
何かと話題になっているAI。日本政府もAIの活用を応援しているので、ますますこれからAI産業の発展が見込まれますね。
よく「プロンプト」という言葉を目にするかと思いますが、ではプロンプトとは一体何でしょうか。
プロンプトとは、Chat GPTやBing AIを動かすためのいわば「指示書」と考えていただければと思います。
ただ、AIというのは質問力がかなり必要で、曖昧な質問や質問の趣旨がずれていると、AIの回答も求めていた回答にはならなくなってしまいます。
AIへのプロンプトでかんたんな例を挙げますと、
×悪い例:明日の天気は?
〇良い例:明日の札幌の天気予報は?気温や降水確率も教えて
後者のほうがAIにとってはより具体的であいまいさがないので回答がしやすく、より正確な回答を返しやすいです。
ChatGPTやbingAIをコスト削減や優秀な秘書のように使うには、指示を出す人間の「質問力=プロンプト力」が問われています。
希望通りのAIプロンプトを作るコツ
あなたの希望通りにAIを動かしたい場合、プロンプトに3つほどのうまくいく要素やコツがあります。
プロンプトの作成を成功させる3つの要素をさらに細かく分解し特に重要なコツを挙げてみました。
先にプロンプトのコツの結論からお伝えしますと、
- 文章の調子を指示する
- AI(Chat GPT)に役割を与える
- 出力形式を指定する
- 長文のプロンプトの場合段階的に解かせる
- Chat GPTに先に知識を与える
となります。では一つずつ見ていきましょう。
文の調子を指示する
ですます調なのか、~だ、~であるは一般的ですが、ほかにも赤ちゃん言葉や少し乱暴な言葉(ヤンキー口調で)、friendly,ニュースを読み上げるような文章でなどと細かく指定してあげることであなたの理想通りの文章を返してくれます。
役割を与える
例えばあなたがChat GPTで会話をしたい場合、最初のプロンプトでは「役割を与える」とかなりの確率でうまくいきやすいです。
例えば、
- 30歳のサラリーマン男性、口調は丁寧でおだやかなタイプ
- あなたは僕の彼女です。ヤンデレ風に話して
- あなたは記事を書くプロの専門家ライターになりきってください
などです。こういった「どんな人でどんな職業で、どんな性格でどんな口調なのか」を具体的にプロンプトで出してあげると精度がかなり高くなります。
出力形式を指定する
プロンプトで指示する際に、文章を300文字程度でまとめて、小学生にもわかる文章でまとめてなどAIに文章を作成させる場合出力形式も指定してあげましょう。
長文のプロンプトの場合段階的に解かせる
長文の質問や指示の場合に、AIは不具合を起こすことがよくあります。
質問が複雑な場合や長文のプロンプトの時には段階的にを指示して回答させると正解を返しやすくなります。
AIへの質問:三つ目小僧チームと一つ目小僧チームがドッジボールをしています。三つ目小僧チームのほうが2人多いようです。
全員の目の合計は22個です。
三つ目小僧チームは何人いるでしょうか。
Chat GPTに先に知識を与える
この「Chat GPTに先に知識を与える」については特にChat GPTでブログ記事などを作成したい人に向いているプロンプトの応用編となります。
ChatGPTなどにブログの記事作成を依頼すると、「AIらしい記事」でがっかりしたことはないでしょうか?
AIに記事を書かせると凹凸のないというかあまり内容のない文章なのがAI記事の特徴といえるでしょう。
AI記事をまともな記事として作成するにはChat GPTに先に知識を与えるのがコツとなります。
このコツを使えばかなり洗練した記事に生まれ変わります。
例:ブログ記事タイトル「犬についてのブログ記事」
①Chat GPTに知識を与えないままプロンプトを出すと?
何も指示せずブログ記事を書かせるとほとんど内容のない、具体的な話もないようないかにもAIが書いたような「のっぺり記事」が出来上がります。では、プロンプトで先にChat GPTに知識を与えてあげます。
②プロンプトとして先に知識を与える
③先に知識を与えた上でさらにブログ記事を書かせる
だいぶ要点を抑えたまるで人間が書いたようなブログ記事が作成できました。
AIプロンプトの便利ツール
いきなりプロンプトを作成してAIを動かそう!と思いついてもでは「どうやってプロンプトを書いたらいいかわからない…」という方も少なくないと思います。
どんなプロンプトを作ったらいいのか想像もできないという場合、最初のうちは見本を買うのも手です。
プロンプトを買ってどのように活かすのかというと、スキームは
- プロンプトの見本サイトでプロンプトを買う
- 自分がAIで作りたい理想通りのプロンプトに改編していく
- AIに作ったプロンプトで作成させつつ修正していく
この方法が一番AI初心者にとってもかんたんであり最短で理想通りの作品ができる工程になるかと思います。では早速プロンプトの見本市を覗いてみましょう。
プロンプトベースでプロンプトを買ってしまえ
プロンプトベースは、すでにあるプロンプトを買ったり、慣れてきたらプロンプトを売ることのできるプラットフォームです。
最先端のプロンプトプラットフォーム「Etsy」
こちらはアメリカのサイトでもともとはアートを販売するプラットフォームサイトEtsyです。
アメリカのサイトといっても日本語や日本円で表示されるようになっているので便利です。
その中にChatGPTなどのプロンプトを販売しています。
価格帯も「ChatGPTの599個のプロンプトを589円」「Midjourneyで水彩画の動物プロンプト111円」など、良心的な価格で種類も豊富なので勉強になります。
画像を生成したプロンプトを丸コピーできるサイト
次に参考になった画像を生成したプロンプトをコピーできるサイトがありましたのでご紹介します。
unprompt.aiといいます。
Midjourney,Stable Diffsion,Leonardo AIなんでもいけちゃいます。
「この画像すごいな、きれいだな」と感心するだけでなく、どんなプロンプトでここまで良い絵が作成できるかの勉強になるということです。
unprompt aiを使う手順ですが、
- unprompt aiサイトにアクセス
- AI画像を生成したい内容を入力
- 生成したい対象物が結果として一覧で出されるのであなたの理想に一番近い画像を選択
- どんなプロンプトで画像を作成したのかがわかる
という流れになります。
unprompt aiサイトにアクセス
まずは何はともあれunpromt aiにアクセスしてみましょう。
ここから気にいった画像のプロンプトをコピーしたり、少し応用して理想通りのAI画像がさらに作れます。
AI画像を生成したい内容を入力
今回は例として「犬」にします。サイトの検索窓にdogと入力しましょう。
参考になる犬がそれこそ無限に出てきます。
今回私はよりリアルに近い犬がよかったので以下のワンちゃん画像を選びました。
生成したい対象物が結果として一覧で出されるのであなたの理想に一番近い画像を選択
生成したい画像をクリックすると、以下の情報が出てきます。
unprompt aiで出せる情報は以下の通り。
Main Prompt | メインとなるプロンプト |
Negative Prompt | ネガティブなプロンプト
ネガティブなプロンプトもリアルな画像生成には重大な要素となる。 |
Model Name | どこのAI画像ソフトで作成したのか 例)Stable Diffusion |
Image Size | 画像のサイズ |
CFG Scale | どの程度でプロンプトに沿った画像を作るかの指示 |
Meta date | 6-2 |
主に重要な項目を載せました。特にCFGというのは画像生成の再現性に大きくかかわりますし、
少し難易度の高い項目です。
CFGはこちらでも解説しています。※内部リンク
参考した画像のプロンプトをコピー
このワンちゃんの画像でよければ、Main PromptとNegative Promptをコピーして各AI画像ソフトにペーストして画像生成すればOK!
Stable Diffusionで生成した画像
Leonardo AIで生成した画像
Blue Willowで生成した画像
このように、丸コピーしたプロンプトでも、各AI画像ソフトそれぞれで生成される画像が変わってきます。
まだまだリアルな画像は作れるので元のプロンプトを土台にして改良していけば画像の精度もよくなり、画像生成の時間も短縮できそうですね。
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